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出産前日の夜〜緊急帝王切開にて出産

 
 
鳥

出産前日の夜〜緊急帝王切開出産
(1999年4月26日〜27日)

鳥

4/27(火) 38週3日  晴れ

病院へ向かう車の中でも痛みが来る。
体を曲げて「ふぅふぅ」と息をする。なんとなく覚えている呼吸法で乗り切る。
「あ〜、真面目に本で勉強しとけばよかった」と思ってもあとの祭り。

夜中 00:15 AM

病院へ到着。 2階の入院する部屋のあるところへ行く。看護婦さんがいた。
「どの部屋にします?」と聞かれる。

トイレ付きの個室はうまっているとのことなので、仕方なく「トイレから一番近い個室」にしてもらう。
そこに入って荷物を解いている間も時々痛みが来る。でも、興奮しているせいかまだ大丈夫。

00:30 AM

先生が来たので分娩室へ。子宮口の具合を確かめる。子宮口は3センチほど開いているそうだ。
おぉ〜、すごい!!私はまだ半信半疑だったので「産まれますか?」と聞いたら「お昼頃だね」とのこと。

あと、12時間も???

00:50 AM

病室に戻るとよ〜ちゃんが待っていた。

「お昼頃だって」 「え〜、そんなにかかるんだ」
「ここで待ってて私が痛いのこらえるのを見てても仕方が無いから帰っていいよ。
  明日の朝もう一度来て」

ちょっと心残りみたいだったがよ〜ちゃんが帰っていった。

私は誰かがいると、気を遣って自分の好きなように陣痛を我慢できないかもしれない。
それか、頼り切ってしまって情けなくなってしまうかもしれない。独りで耐えたくなったのだ。急に。

出産前は「一緒に陣痛も付き合ってね」などと言ってたのに、 この変わり身の速さ。

我ながら逞しい。

01:30 AM

看護婦さんに「これからどうなりますか?」と質問。

「特に何も無いわよ。」 「そうか〜、朝まで独りで痛みに耐えて、全てはそれからなのか」と理解する。

と言う事は、これから全く独りで陣痛間隔が狭まって来るのとお付き合いをしなければいけないのか。

看護婦さんが付添って腰をもんでくれたり、「ヒッッヒッフ−よ」などと教えてくれるのを期待していた私は
ドラマの見過ぎだった。これからどうなるんだろう??

02:00 AM

独りでベッドに横になっても眠れない。 痛みで目が冴える。
時間を計ってみたら3分間隔だ。けっこう狭いな…。

03:00 AM

痛い痛い。 でも、ひっそり静まり返った病院。
「まだまだ時間がかかる」との言葉を思い返して
「このくらいまだまだなんだ。これからもっと痛くなるんだ」と自分を励ます。

03:30 AM

歩き回るとお産が進むとの言葉を思い出して這いずるようにベッドから出た。
どうせ、横になってても痛いんだ。ふぅふぅ。
未練がましくナ−スセンタ−の前を行ったり来たりする。でも、誰の気配も無い。

04:00 AM

時計と睨めっこする。痛みの波が来ると身体が固まってしまう。2分間隔だ。
2分…、2分ってだいぶ進んだ感じじゃない?でも、こんな時間に起こしたら悪いしなぁ〜。
もう少し我慢してみよう。あと、30分。

なんだか、おかしいような気がして痛みの合間に「妊娠本」を開く。
陣痛間隔2分。子宮口は8センチくらい開いているはず…?

1時間に何回の痛みを我慢すればいいんだろう?
そんな事を朦朧と考えているとうっすら夜が明けてきた。

05:00 AM

「どうしよう。連絡しようか…。でも起こしたら悪いし…」と考えながら陣痛を我慢する。
ふぅ〜っ、ふ〜〜〜っと息をする。

05:20 AM

切りが悪いのでもう少し我慢する。
もう、考えられない。どんどん波が来る。 時計が見られない。

携帯電話がなる。よ〜ちゃんだ!!頑張って出る。
陣痛の波。「ごめん、悪いけどあとで」と言ってすぐに切る。

やっと電話をする。

「どうする?行こうか?」

「今、苦しいから私の事見たらびっくりしちゃうよ。会社に行っていいよ。早退して来て」

05:30 AM

もう呼んでもいいかな?思い切ってナ−スコ−ルする。
すぐに来てくれた。あぁ、これってこんなにすぐに来てくれるボタンだったのか…。

「もう、我慢できないくらい痛いんですけど…」陣痛の間隔を計る。1分。2分。1分。
次々に来て計れない。「随分陣痛が来てる。分娩監視装置(NST)を付けるわね」

05:45 AM

やっと分娩監視装置がついた。 そうなのよ、これを付けたかったのよ!!
心臓の音が聞こえる。ドクドクドク…。チビタの心音。 これを聞けば頑張れる。

子宮口3センチ。まだ全然開いてない。10センチまで開かなくちゃ出て来れない。
でも、この陣痛と子宮口の開き方、素人目にもアンバランス。

「いい陣痛が来てる」看護婦さんが言う。
「これ以上痛くなりますか?」と聞くと「これ以上にはならないと思う」と言う。
そうか、これくらいが陣痛の痛みなのか。
そうしたら、今度は子宮口の痛みが来るのかな?……また、独りになる。

チビタの脈のカウンタ−を見た。

142,145…。

陣痛が来た。ドクドクドク…。・・・・・…?????

……ドクドク…。あれ?

また陣痛。ドクドク…。

消える。あれ?

チビタのカウンタ−を見る。

「−−−」計測不能。

また陣痛。

「−−−」…。

06:00 AM

あ、おかしい。なんかおかしい。 ナ−スコ−ルする。

「カウンタ−が読み取れなくなるんですけど」

看護婦さんが駆け足で出ていく。嫌な予感。
どうしよう。死んじゃうのかな?どうしよう。
神様、私3回目の妊娠なんです。そんなことないですよね?

06:05 AM

先生到着。監視装置の記録用紙を見ている。 看護婦さんに指示。点滴…。

「陣痛を和らげますね」 「抑制剤ですか?」「そう。陣痛が強すぎるから。」

なかなか和らがない。

「和らげる事が先決だから、多めに入れるね。頭痛がしたり気持ち悪くなったら言って」

どんどん、水滴が入っていく。陣痛が少し間隔あいて来る。

06:45 AM

先生が言う。「ご主人に連絡とって。会社に行く前にここに寄るように」

よ〜ちゃんに電話。

「来てくださいだって。来れる?」「分かった、じゃあ、支度して行くね」

看護婦さんに聞いてみる。

「何か問題があったんですか?」

「赤ちゃんがね、苦しがっているの。赤ちゃんが無事に産まれて来る事が大事なの。早く出してあげましょうね」

記録紙を見る。 陣痛が来る度に心音が下がっている。50くらいまで。普段は140ほどなのに。

50ってすごく少ないんじゃない?酸素は、いってるのだろうか??

07:15 AM

まだよ〜ちゃんは来ない。電話してみる。

「ごめん、シャワ−浴びてた」
「ねぇ、先生が大事な話があるんだよ。チビタが大変なんだよ」と脅かしてしまう。
慌てて。「すぐに行く」

07:45 AM

よ〜ちゃん到着。

「チビタがどうしたの?」
「なんか苦しいからすぐ出すって。子宮口が硬いから下から出してると危ないって。 すぐに出さないといけないって」
「なんだ、じゃ、生きてるんだ。なんかもっと恐い事が起こったのかと思った」

先生と看護婦さんが病室に来る。説明がある。

「胎児の心音が陣痛が来る度に落ちています。
120までなら落ちても安心の範囲だけどそれを超えてます。
子宮口が開くのを待ってたら危ないし、
もしそう出来たとしても、胎児が無事に出て来られるかどうか疑問です。
帝王切開するのがいいと思います」

よ〜ちゃんすかさず「お願いします」と言う。
「だって無事に出てくるのが大事だよ。そうだろ?」と言われる。

看護婦さんが「ここの先生はとても上手なのよ。私、総合病院や大学病院にも勤務してたけど、
ここの先生は早くて傷痕も残さなくて一番上手いわよ。」

「じゃあ、妊娠線出来なかったこのお腹なんですけど…」
「大丈夫。ビキニラインにほんのちょっとの傷よ」

……これで心残りはない。(笑)

もう、それしかないのだから勿論手術はしようと思っていたけど、傷痕の事を聞いてもっと安心した。

帝王切開の前処置はとても大変だった。いろいろありすぎて覚え切れなかった。
点滴、アレルギ−テスト、悌毛、導尿などなど。

「来なくていいよ」と伝えておいたけど「帝王切開」との連絡を受けて私の両親が来る。

私が青い顔をしているのを見て驚いている。
陣痛我慢して、点滴沢山打っていたら貧血になってしまった。
手術室に移動する時も疲れと相俟って何度か倒れてしまった。

武者震いかどうか知らないけど、ガタガタ震えが来て歯の根があわなくなった。
大の字に寝て震える手足を縛られる。看護婦さんが腕をさすってくれる。

12:45 PM

手術室。硬膜外麻酔を打つ。背骨の間に。下半身が麻痺してくる。
触られても何も感じなくなった。変な気分。意識は普通通り、はっきりしている。

12:55 PM

手術開始。引っ張られる感触がある。手術の様子は見れない。

13:02 PM

取り出された。

なかなか泣かない??と思っていたら、 掃除機みたいな音がして何かを吸い出している。
そして…

「おぎゃ〜〜〜!!おぎゃ〜〜〜〜!!」うひゃぁ〜。産まれたよ。

(*^ー^)/°・:*【祝】*:・°\(^ー^*)

看護婦さんが見せてくれる。はれぼったい顔の赤ちゃん。

君が私のお腹に入ってたのね。ちょっと涙が…。へへへ。

両腕が大の字の格好で縛られていたけれど、私の腕に赤ちゃんの手を触れさせてくれた。

「うわぁ、あったかい」

この生暖かい感触は今でも忘れられない

手術台からベッドにごろんと移されて麻酔注射を受ける。すぐに意識が無くなった。zzz・・・.

病室に戻ってよ〜ちゃんに「頑張ったね」と声をかけられる。

朦朧とした意識の中でそれだけが聞こえた。

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